こんにちは。ベースポイントのさだです。

前回も副業についてのお話をさせていただきました。

▼前回の記事はこちら
副業の捉え方を企業は今こそ変えなければ手遅れになる

今回も副業についてです。

さて、今回のタイトルは”ふく”業です。お気付きの通り、ふくの字に意味があります。最近では、副業も”副”だけでなく、「複数」の”複業”もよく使われています。意味を使い分ければ

  • 副業:本業があって、あくまでサブ的な仕事
  • 複業:どちらも本業として捉え、仕事に取り組む

どちらが本業でどちらが副業か、この線引きの意味をあまりなさなくなってきたということです。私も以前副業で企業のコンサルや代行をしていましたが、依頼者からすれば副業でも本業でも成果を出してくれれば良いという考えなので、そもそもどっちが本業か副業かは関係ありません。

ただ今日は「副」か「複」かに焦点を当てたいわけではなく、この漢字に注目したいと思います。

その漢字は、「伏」です。伏業について、今日は考えたいと思います。

まずは伏の意味を知る

伏の辞書的な意味はこちら。

1 地にふせる。「伏拝/起伏・倒伏・俯伏 (ふふく) ・平伏」

2 隠れて表面に現れない。ひそむ。「伏在・伏線・伏兵・伏流・伏魔殿/雌伏・潜伏・埋伏」

3 つき従う。服従させる。「圧伏・畏伏 (いふく) ・帰伏・屈伏・降伏・承伏・信伏・説伏」

4 夏の最も暑い時期。「伏日/三伏・初伏」

引用:Goo辞書

 

伏業は、上記の2番目。隠れて副業をするという意味です。

昨日の記事でも書きましたが、企業側は副業を解禁しなければならない時代がすぐそこまで迫っています。そのような中で副業を禁止すれば、隠れてやる人も当然でてきてしまいます。

伏業に対する有識者の声

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伏業については最近ニュースでも目にするようになりました。

サイボーズの社長はこのようなコメントを発信しています。

大事なのは「伏業」にしないこと。隠さずにみんなで情報をシェアすれば、「あの分野の複(副)業をしているのか、だったらあの人、紹介してよ」と人脈も共有できます。これが伏業になってしまうと、せっかくいろんな人が多様な活動をしていても、そのメリットが会社に還元されない。オープンで正直なのが何より大事です。

引用:「大事なのは“伏業”にしないこと」サイボウズ青野慶久社長が副業を語る

また、副業研究家の西村氏もこのように話しています。

もちろん自社の社員の副業を禁止することは企業の経営判断の自由だ。しかし昔からの就業規則のまま副業禁止にしているが、実は多くの社員が伏業しているという状況は企業にとってリスクが大きい。社員が本業以外の仕事で健康を損ねたり、公序良俗などに反する伏業が明らかになる危険性もあるためだ。

引用:企業は「伏業」を直視せよ 西村創一朗氏 

伏業はお互いにリスクしかない

隠れて副業することで、実際にチャレンジする側は、健康面や精神面の負担は大きくなります。企業側も、隠れてやっている人がいないかをチェックする必要が出てきたり、そもそも社員のモチベーションを奪う可能性もあります。また最も大きな損失は、社員の副業の経験を活かせないことです。

双方にとって副業のメリットは今後大きくなるはずです。これからお互いが歩み寄れる仕組み・環境が求められますね。