こんにちは!ベースポイントです。
最近、大手広告代理店の事件から「残業」に対する議論が加熱しています。現場の残業の実体は、世の中が認識しているよりも、ひどい現状にあるようです。
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厚生労働省は17日、労働基準監督署が昨年4~9月に立ち入り調査した全国約1万の事業所のうち、約44%の事業所で違法な長時間労働を確認し、是正勧告したと発表した。
引用:過労死ラインの「残業月80時間超」3450件_YOMIURIONLINE
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過労死ラインの残業時間は80時間
最近ニュースでもよく目にするようになりましたが、過労死ラインの残業は80時間と言われています。この80時間というラインは、1ヶ月20日出勤だと、1日4時間以上の残業となります。9時出社の人であれば、夜の9時まで働いて帰る、という生活を平日毎日行うという働き方です。
このような働き方をしている人は多いのではないでしょうか。実際に調査でも、3450件もあったということです。
ただ、残業=悪ではなく、必要な残業と悪しき残業の両方をちゃんと考えなければいけません。
残業=悪ではなく、住み分けが必要
必要な残業
必要な残業とは、やるべきことが終わっていない時、納期が迫っている時など、必要にかられて行う残業です。ただ、難しいのは、本当は今日じゃなくても良い仕事も、周りの雰囲気や無理な納期で、今日やらなければいけなくなってしまうことです。
悪しき残業
一方、悪しき残業は、雰囲気残業や上述の通り無理な納期をこなさなければいけないケースです。仕事は終わっているのに帰れない、プレッシャーで今やらなければいけない、そんな積み重ねが、どんどん残業を積み重ねていってしまうのです。
残業が常態化してしまう問題点
残業が常態化してしまうのは、働く人の負担が増える以外にも問題が出てきます。最も大きな問題は、社員が残業前提で仕事のスケジューリングをしてしまうことです。本気でやれば、数時間で終わる仕事も、どうせ残業をするからと、ダラダラ仕事をしてしまう社員がいます。これも、残業が増えていく・負担が増えていくという負のスパイラルです。
残業を減らす方法は働き方の改善しかない
残業を減らすために、「今日は早く帰ろう」と声がけをされても、その日は早く帰れても、次の日にたまった仕事にゲンナリしている人も多いのではないでしょうか。早く帰っても、家で仕事をしているという人も多いのではないでしょうか。
これでは残業時間を減らしたことにはなっていませんよね。本当に大切なことは、適性な時間で適正な量の仕事を、みんなで分配して仕事を進めていくことです。
また、「そんなに残業するな」、と言われても、必要な残業か否かの判断は、当事者にしかわからないものです。つまり、そもそもの作業を適性にしていかなければ、本当の意味で残業が減ることはないのです。
働き方を変えるためには、適切な目標を立て、適切な計画を立て、適切なリソースを分配することです。当たり前のこととは思いつつ、放置している会社が多いのです。あなたの会社はどうでしょうか?改めて、自分の働き方と合わせて、自社の働き方がどうかを考えてみませんか?