2016年1月からリクルートが開始した取り組みをご存知でしょうか。
そうなんです。リクルートが派遣社員なども含めて全従業員にリモートワークの導入を始めたというのです。ちなみに、リモートワークとは、オフィスに出社せず、自宅等で勤務ができる働き方です。
出社が前提だったこれまでの日本の働き方に一石を投じようと言うわけです。実際に、私もリモートワークで働いているので、今回はその体験談をお伝えしたいと思います。
リモートワークのメリットは絞られないこと
リモートワークの最大のメリットは縛られないことです。いつでもどこでも仕事をして良いという環境は働き手に合わせて様々なメリットがあります。
仕事が大好きなワーカーホリックタイプ
出社する時間ももったいない、という仕事大好きな人にとっては、仕事をする時間が純粋に移動時間分増えるので大きなメリットです。
家族の事情等で家を空けられない人
お子さんがいたり、介護をしていたり、様々な理由で家を出られない人がいます。しかし、家の中であれば、4~5時間働けるのに、という人は意外と多いのではないでしょうか。こういった人たちが働けるチャンスを生むことができます。
集中して仕事をしたい人
オフィスだと、社内の人の目線が気になったり、声を掛けられたりと、集中できない要因が溢れています。こういった対策になるのも、リモートワークのメリットです。
リモートワークにももちろんデメリットがある
リモートワークをする上で、一番困ることは助けてくれる人・相談に乗ってくれる人がすぐ隣にいない、ということです。これがどういった弊害を引き起こすのかというと、2つあります。
コミュニケーションコスト・ロスが増える
会って話せば1分でも終わる話も、メールや電話でやり取りすることで、ムダに時間がかかってしまうことがあります。私も実際にリモートワークで働いていて、メンバーとのコミュニケーションが一番面倒でした。
この辺は定期的にコミュニケーションを取る”仕組み”が必要不可欠です。
周りが何をしているか、知るチャンスが少なくなる
働いているメンバーが何をしているかを把握することができません。その点がストレスになる人もいるようです。また、体制も整っていないと、誰に何を相談して良いのかもわからなくなってしまう可能性もあります。
リモートワークを成功させるためには仕組みが不可欠
人が顔を合わせて仕事をしないからこそ、ある程度のルールを定めておくことが必要不可欠です。「わからない」ときに、放置されてしまい、不安でストレスが溜まる、仕事も進まない、結果も出ない、という負のスパイラルに陥りかねません。
なので、ある程度想定される事態は押さえておくこと、また相談する相手などを定めておくことなど、ルールを決めて運用することが必要不可欠です。
また、コミュニケーションを取る仕組みも必要です。放っておけば、顔を合わせずに仕事ができてしまいます。しかし、これでは個人事業主と同じになってしまい、組織としての強みを活かすことができません。だからこそ、朝礼をやったり、定例MTGを定めたり、定期的に飲み会を開いたりすることが必要となります。
リモートワークはこれからの働き方に合致した施策だと思います。その上で、自分自身どう働くのか、考えていくことが大切です。