ベースポイント のさだです。

前回の記事で、モチベーションの2つの種類(内発的モチベーションと外発的モチベーション)について紹介させていただきました。

▼前回の記事はこちら
モチベーションの種類を知れば、モチベーションを使い分けられる

今回はマクレランドの欲求理論を読み解いて行きたいと思います。

マクレランドの欲求理論とは

マクレランドの欲求理論では、「達成」「権力」「親和」「回避」の4つに動機を分類できるとしているものです。

達成欲求

字のごとく、達成することモチベーションになるものを指します。初めての達成だけでなく、前回チャレンジした内容でも、より早く達成する、より効率的に行う、より良いものを作るなども、この達成欲求に当てはまります。

権力欲求

権力の誇示がモチベーションになるものです。自分の存在をアピールしたい、影響力を持っていたいという気持ちがモチベーションになります。

親和欲求

権力欲求と同じく対人関係がモチベーションになるものですが、これは人と仲良くなるなど、関係を強化することがモチベーションになっています。

権力欲求はトップになりたいというモチベーションですが、親和欲求は関係の強化がモチベーションになるという点で違いがあります。

回避欲求

失敗を避けたいという気持ちが行動要因担っているケースです。

モチベーションの根源は自分の価値観で決まる

前回もお伝えしましたが、モチベーションはこちらが押し付けるものではなく、相手から生まれるものです。それは報酬や評価、罰など外発的な要因であっても、その外発的な報酬に対して、受け取る側が価値を感じたり、恐怖を感じることで行動が起こります。

つまり、行動を起こすに足る理由になっていなければいけないということです。その”行動を起こすに足る理由”になるか否か、その基準は人それぞれです。例えば、罰金10円でも回避欲求が働く人もいれば、10万円でもとりあえずはらってしまうという人もいます。

実際に過去にこのような事例もありました。保育園で遅刻して迎えに来た人に罰金を取るという取り組みです。最初は機能していたのですが、やがて遅刻者が増えていったそうです。その理由は、罰金を払えば長く見てもらえるという解釈・価値観を親御さんが持ってしまったからです。

その場その時で価値観・考え方は変わっていきます。自分が動く時、人を動かす時、何がモチベーションの源泉になるのか、是非一度考えてみてほしいと思います。