こんにちは。ベースポイントのさだです。

働き方改革がニュースを賑わし、目や耳にする機会が増えました。しかし、働き方改革が成功したと言う声を耳にすることは正直少ないですよね。これまで長い年月をかけて根付いた働き方を変えようとしているわけなので、時間がかかるのは当然です。

この中で1番根強い”文化”になってしまっているのが、残業・長時間労働ではないでしょうか。なぜこれだけ残業が常態化してしまったのか、その考え方についてみていきたいと思います。

残業・長時間労働は成長を呼ぶという錯覚

昔は終身雇用で、一つの会社で長く働くことが正義であり、かつそれだけの見返りがあった時代がありました。これは高度経済成長時代で、景気も企業も右肩上がりの時に成立していた状況です。しかし、失われた20年と言われるように、現在は景気回復基調も当時のような大盤振る舞いはできません。

当時のような右肩上がりの会社・状況であれば、今いる会社に認められる働き方をすることが正解でした。つまり、多くの時間を仕事に費やし、その会社・上司に認められる働き方が正義でした。そして、この時代にあった考え方は「残業・長時間労働をすることで人は成長する」という錯覚です。

確かに、残業をすればするほど、当時は年収・収入が増える時代がありました。残業代が多分に支払われ、残業すればするほど出世ができた、そんな時代をいきていれば、残業することが成功体験になるのは当然といえば当然です。当時の人からすれば、残業=成長した、その結果収入が増えたと勘違いしてしまうのは当然です。

しかし、残業をすればするほど、「健康リスク」と「学習リスク」が高まります。これは”残業学”でも書かれていることです。

残業すればするほど、勉強する時間はなくなる

残業して、長時間労働をすればするほど、仕事しかできなくなりません。

当然ですよね、1日は24時間しかないですからね。その結果、会社に自分の時間を奪われてしまえば、仕事・作業をすることに時間を使ってしまい、新しい情報や知見に触れる時間はなくなってしまいます。

そうなってしまえば、自身の成長を止めてしまいます。残業すればするほど、達成感があるのは事実です。しかし、その達成感が自分の成長につながっているか否かは全くの別物なのです。残業をして成長しているつもりになって、今後のキャリアを棒に振るような働き方にならないよう、定期的に自身の働き方を考えてみてくださいね。